地域にとって「情報」はどんなエネルギーに成りうるのか?

以前の自分のテーマは「ICTを使った地域情報化」だった。

これは「地域情報化」が目的になっている。NTTPCのサラリーマンとしてビジネス的にはそれは正しい。

でも、最終的に実現したことは何なのか? 大船渡での活動を通じて自分の中に芽生えた疑問。

若者が流出してさびれていく地方。大規模資本が席巻して消えていく地元商店街。駅前はシャッター通り。

僕らが実現しなければいけないのは「情報化」することではなく「活性化」することだと考え方を変えた。

今週大槌町にお邪魔させてもらった。大船渡の大体4分の1の人口。

震災後、地域の中で情報が不足したので、身を粉にして頑張ってきた素敵な人達と出会った。

女性独りで手作りの新聞を毎週発行している人。

コンサルの職を離れてポータルを作りインターネットで地域の内外に情報を発信している人。

臨時災害FM局を試行錯誤しながら運営している人。

大手新聞社の社員なのに震災後ずっとそこに住み続けて記事を書き続けている人。

ミーティングの中でぶつけられてくるその熱意に圧倒される。

 

「皆で知恵を絞ろう。。。」

彼らの「熱意」と地域の「活性化」をどうやったら継続可能な形で結び付けられるのか?

地域にとって「情報」はどんなエネルギーに成りうるのか?

「防災情報」を速やかに伝え、地域に根差して伝えることで「安心して暮らせる」

「認知症高齢者の徘徊」「子供の連れ去り」に対する捜索能力の向上

「商店街のイベント情報」を伝えることでの集客支援

「学習情報」を遠隔で収集できることで「学習の地域間格差を縮める」

「業務情報」を遠隔でやりとりできることで「地域に新しい職種を増やせる」(テレワーク)

地方の課題は沢山ある。ビジネス的には小さいかもしれないけど、数は沢山ある。

自分の活動の起点になったのはバングラディッシュのグラミン氏の「マイクロセル」という発想。

大事なことはみんなで「知恵を絞ること」。一人じゃ何も解決できない。

 

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